ケリー被告裁判 ゴーン氏供述調書読み上げ
日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告の側近だったグレッグ・ケリー被告らの裁判で、11日、検察側が確定していたと主張する「未払い報酬」について、ゴーン被告が「将来、確実に受け取ることが約束されたわけではない」と供述した調書が読み上げられました。
ゴーン被告の報酬を、有価証券報告書に91億円あまり少なく記載した罪に問われているケリー被告らの裁判で、ゴーン被告の捜査段階での供述調書が初めて読み上げられました。
検察側が確定していたと主張する「未払い報酬」について、退任後の報酬の参考値を記録していたとした上で、「将来、確実に受け取ることが約束されたわけではない」と、検察側の主張に反論する内容の供述が明らかにされました。
また、「将来、合法的にガバナンスに配慮して受け取りたいと思っていた」「常に適法な方法を考えるよう指示していた」という内容の供述調書も読み上げられました。