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コロナ禍で広がる“非接触”セルフサービス

2021年5月14日 19:50
コロナ禍で広がる“非接触”セルフサービス

感染力が強い変異ウイルスが猛威をふるうなか、“非接触”へのニーズが高まりを見せています。人との接触や物を介しての感染を防ごうと、いま、意外なところでもセルフサービスが広がっていました。

■店員と“非接触”…セルフで会計

千葉市にある、イオングループが手がけるスーパー「イオンスタイル千葉みなと」。
買い物中の女性客は、手にした果物に向けて、スマホをかざしています。商品についたバーコードを読み取ると、スマホにその商品データが送られました。

そして、レジへ。
スマホに表示されたQRコードをかざすと…さきほど読み込んだ商品のデータがレジに転送され、会計ができるというシステム。
コロナ禍でも、店員と接することなく、セルフでレジを済ませることができるのです。

セルフレジの利用客
「(通常レジは)『袋いりますか?』って会話が増えちゃうので、これ(セルフレジ)だったら気兼ねなくさーっと通るだけで、たぶん1分かからない」

別の利用客からも「やりやすい」との声が。

このセルフレジ、さらに――。
パネル画面に手で触れなくても、センサーが反応。“非接触”で会計をすることができます。

イオン システム企画本部ITシステム部・焼田智也さん
「従業員との接触もなく、買い物時間を短くできるのが利点となっています」

■“DVDレンタル”が新業態

セルフサービスの動きは、意外なお店にまで拡大しています。

東京・板橋区にある「GEOーYAときわ台駅前店」の店内に入ると、数多くの食料品が売られています。
実はここ、DVDなどのレンタルショップで知られる「GEO」グループが今年、実験的にオープンさせた“食”がコンセプトのお店。

幅広い世代が利用しやすいように、駄菓子やカップ麺などを多数展開。店内にいるスタッフは最小限の人数で、レジもセルフ。
人件費が削減できる上、コロナ禍で高まる非接触のニーズもあり、売れ行きは好調だといいます。

ゲオヤキオスク事業部・小原久範さん
「(セルフレジにすることで)その分商品の価格を下げて、お買い得な商品を客に提供したいと考えています」

■外食気分をおもちゃで楽しむ

外食に行く機会が減る中、売れ行きを伸ばしているおもちゃもあります。

番組スタッフが体験したのは、「超ニギニギ おうちで回転寿しベーシック」(5478円 発売元:タカラトミーアーツ)。

レールをつなぎ合わせ、おもちゃの船をのせれば――。
おうちで楽しめる、いわば“セルフの回転寿司”の完成です。

簡単にしゃり玉が作れるおもちゃ付きで、作ったお寿司を皿にのせて回転させれば、家族で“回転寿司気分”が味わえます。

タカラトミーアーツライフ企画課・平林千明さん
「外出気分を楽しめるところがメリットです」

コロナ禍の“セルフサービス”、まだまだ広がりをみせそうです。