なぜ?おうち時間増加でシュークリーム人気
おうち時間が増え、つい、甘いものを食べるようになったという人も多いのではないでしょうか。おうちで食べるスイーツは、どんなものが人気なのか取材しました。
31日、街の人にコロナ禍で変化したことを聞いてみると――
30代女性「カフェとかにも行けないので、夜、主人と一緒にお茶してケーキとか」「ストレスからなのか、甘いものが食べたくなる」
あるデータによりますと、感染拡大前と比べ、スイーツを食べる回数や量が1.5倍以上に増えたと答えた人が、半数以上を占める結果に。
そして、数あるスイーツの中でも、よく買うと1位に選ばれたのが――
シュークリーム!2位以下に圧倒的なポイント差をつけ、1位に輝きました。
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100円の商品を中心としたローソンでも、やはり売れていたスイーツは…。
ローソンストア100運営本部・伊藤大輔さん「(スイーツの売れ筋)1位から3位まで、全てシュークリームになっています」
35種類ほどのスイーツの中で、売り上げトップ3を占めているのが、シュークリームなんです。その中でも人気ナンバー1は、2週間前に発売されたばかりの「もこもっ」。その名の通り、もっちりとした食感のチョコシュー生地が特徴で、ビターなチョコクリームが入っています。発売から10日間でおよそ5万5000個が売れる異例のヒット商品となりました。
シュークリーム人気の訳を聞いてみると――
ローソンストア100運営本部・伊藤さん「袋を開けてすぐにワンハンドで、ご自宅に帰られて食べられるのが人気」
ケーキなどと違って、お皿やフォークがなくても、おうちで手軽に食べられることが、人気の理由の1つのようです。
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六本木ヒルズのお店には、ちょっと変わった色鮮やかなシュークリームの数々が並んでいます。
薄さおよそ2ミリという生地に、しっとりとしたクリームがた~っぷり入ったものや、団子のような見た目のものまであります。実は、クリームに白みそと、もちっとしたお麩(ふ)が入った京都仕立てのシュークリーム。
クレームデラクレーム六本木ヒルズ店・福谷久美子副店長「ケーキより少し手頃で、(コロナ禍で)制限されることが多くなっているので、少しでもご褒美感覚で」
ケーキよりもお手頃価格で“プチ贅沢”を味わえることが、シュークリーム人気を広げているようです。
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スーパーなどでよく見かける洋菓子メーカー「モンテール」では、コロナ禍ならではの商品が売れ筋になっています。
モンテール企画開発部・上総壮介係長「コロナ禍の環境で、ファミリータイプのプチシューが、非常に人気となっています」
感染対策として、買い物に行く回数を減らす人も多い中、1袋で10個のプチシューが入った大容量パックが売れているといいます。さらに…。
モンテール企画開発部・上総係長「糖質を考えたシリーズに関しても、コロナ禍で非常に市場が高まってきてます」
運動不足による“コロナ太り”を気にする人には、糖質を10グラム以下に抑えた健康志向のシュークリームが人気ということです。
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料理のレシピを動画で配信するサイトでも、「シュークリーム」と検索する数が増加。去年と比べ、およそ1.8倍になったといいます。
手間がかかるシュークリーム作り。しかし、クラシルでは、通常40分かかるカスタード作りを、およそ10分で完成するレシピを公開。ポイントを教えてもらいました。
薄力粉と砂糖、牛乳を加えたら、通常は鍋で焦げないよう時間をかけてコトコトと煮る必要がありますが――
クラシルシェフ・加賀谷希さん「このまま、600Wの電子レンジで1分30秒加熱します」
電子レンジで3回に分けて加熱するため、焦げることなく煮詰めることができるということです。
クラシルシェフ・加賀谷さん「鍋で作るよりかは、レンジであっという間にできてしまうので、簡単ですね」
シュークリーム人気は、この先もまだ続きそうです。