ロシアにだ捕された漁船が2週間ぶりに帰還
11日朝。ゆっくりと港に現れた一隻の漁船。先月28日、北海道の宗谷岬沖で操業中、ロシア側に、だ捕されていましたが、2週間ぶりに稚内港に戻ってきました。
記者が解放された乗組員に「体調は大丈夫ですか?」と尋ねると、乗組員はマルのジェスチャーをし、無事を訴えます。
さらに、乗組員は「まず家に帰りたいです」と声をあげました。
だ捕された漁船をめぐっては、ロシア側は「ロシアの排他的経済水域(=EEZ)で不法に操業していた」などと主張。これに対して、日本側は「日本の排他的経済水域で操業していた」として抗議するなど、両国の主張は食い違っていました。
こうした中、漁船側が日本円でおよそ900万円の罰金を納付し、解放されたのです。
港では、乗組員らは新型コロナのPCR検査を受けて船を下り、全員、陰性が確認されたということです。