コードネームは『OSO18』 姿を見せない“体長2m”巨大クマ 捕獲の「チャンス」は…
北海道標茶町で人前には姿を現さず、次々とウシを襲う巨大なクマ。コードネームは『OSO18』で、誰もその姿を見たことがないことから「忍者グマ」とも呼ばれています。捕獲について話し合われた15日の対策会議では、その“正体”が明らかにされました。
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北海道標茶町で15日午後、ヒグマ『OSO18(オソじゅうはち)』の捕獲・対応対策会議が開かれました。
南知床・ヒグマ情報センター藤本靖理事長
「これから雪が降って、『OSO』の捕獲の最大のチャンスがこれから来ます。“冬眠前”のワンチャンス、それと“冬眠明け”のワンチャンス」
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標茶町役場が提供した画像には、暗い林を歩く黒いクマの姿が。これがコードネーム『OSO18』です。3年ほど前から標茶町でウシを襲っていて、誰もその姿を直接見たことがないことから、「忍者グマ」と呼ばれています。
今年7月には、町が設置した無人カメラにその姿が映りました。その「忍者グマ」の姿は、3年前の無人カメラにも映っていました。
標茶町オソベツ地区の「オソ」に、前足の幅が18センチであることから『OSO18』と名付けられました。足跡の大きさなどから、体長およそ2メートル、体重300キロほどのオスのクマと推測されてきました。
標茶町と厚岸町内では今年7月と8月に、この『OSO18』によるものとみられる被害が6件相次ぎ、合わせてウシ8頭が襲われました。
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15日に開かれた会議では、標茶町と厚岸町などから新たに、『OSO18』の大きさは推定体重が230キロから320キロ、足幅は16センチから17センチ、体長はおよそ2メートルで、推定年齢は10歳くらいだとの調査結果が報告されました。
さらに会議では、『OSO18』の捕獲は冬眠前が年内最後のチャンスだとして、被害のあった標茶町を中心に4か所を「重点監視地区」として、来年3月いっぱいまでには捕獲したい考えが示されました。