専門家会議 五輪期間中に「宣言」の可能性
インドで確認された感染力が強い変異ウイルスの影響が小さくても、オリンピック期間中に緊急事態宣言が必要になる可能性があるとする試算が、厚生労働省の専門家会議で示されました。
アドバイザリーボード・脇田隆字座長「五輪で人流が増えれば、影響するだろうという結果。人流を抑えるデルタ株への置き換わりも抑えるという対策をしていかなければいけない」
国立感染症研究所などによるオリンピック期間中の感染状況の試算では、インド型の変異ウイルスの影響が小さい場合、人流の増加を10パーセント程度に抑えたとしても、来月後半から8月前半に、東京都の1日の感染者が1000人を超えるなど、緊急事態宣言が再び必要になるレベルまで感染者数が増加する可能性があるとしました。
また、インド型変異ウイルスの影響が非常に大きい場合には、来月前半から中旬にも宣言が再び必要になる可能性があるとしています。
試算のまとめでは、オリンピックの観客有りの場合、感染者数に及ぼす影響は変異ウイルスの状況や人流などによって大きく左右されると述べましたが、その是非は盛り込まれていません。