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道の駅が“防災拠点”に「八方向作戦」計画

2021年6月16日 19:01
道の駅が“防災拠点”に「八方向作戦」計画

発達した低気圧の影響で関東地方など激しい雷雨となりました。今後も大雨など懸念されますが、国土交通省は、大規模災害時に避難場所などの役割を果たす拠点として「防災道の駅」を選定しました。

まるで川のようになった道路――「家、水没してんじゃん」

16日午前中は、東京23区西部などに一時大雨・洪水警報。都内を流れる妙正寺川でも一時、氾濫危険情報が発表されました。

梅雨の大雨、台風シーズンを前に、今道の駅が“防災拠点”として生まれ変わりつつあります。

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群馬県川場村にある道の駅。石窯で焼いたマルゲリータなど熱々のピザや新鮮な野菜を目当てに地元の人も訪れます。倉庫の中を見せてもらうと、防災食が山積みになっていました。

田園プラザ川場・松井清一常務取締役「非常食のビスケットであり、お水であり、それから発電機ですね」

先週、国土交通省は、災害時などの防災拠点として全国の「道の駅」のうち「防災道の駅」に選定。東日本大震災で支援拠点となった岩手県遠野市にある道の駅など、39の駅が選ばれました。実はその1つがここ群馬県川場村の道の駅なのです。地域の防災拠点としての役割はもちろん…。

田園プラザ川場・松井清一常務取締役「首都直下地震とか、災害が起きたときにヘリを着陸させて地域支援に活用する」

国交省は首都直下地震の際、物資や機材が足りない都心に全国からの支援が必要になると想定。

8方向からの道路を通行できるようにする「八方向作戦」という計画を立てましたが、その活動拠点のひとつとして川場村の道の駅が選ばれたのです。

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同じく「八方向作戦」の拠点として、「防災道の駅」に選ばれた千葉県八千代市にある道の駅。

市内の牧場でとれるフレッシュな牛乳を使ったアイスクリームが名物です。今後強化したいというのが…。

千葉・八千代市総務部、檜垣明生危機管理監「停電時に使える非常用の発電機。こういったものが必要になると考えています」

2019年9月、千葉県に上陸した台風15号。県内では大規模な停電に見舞われ、災害時の電力の確保の難しさが突きつけられました。

千葉・八千代市総務部、檜垣明生危機管理監「市民の皆さまも停電等あったとき発電機等々、ここに避難していただければ安心していただけると」

千葉県民「身近に普段来ている場所が防災拠点になっているというのは、つくりとかも知っていますし、とても安心だと思います」

安心につながると話す一方…。

千葉県民「電気関係(停電への備え)はやらなくちゃとは思うんですけど、何から手をつければいいのか」

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自分でできる停電への備えも進んでいます。都内の家電量販店には、ポータブル電源のコーナーが。中には、1万5000円から購入できるポータブル電源もあります。

ビックカメラ有楽町店、OAコーナー、吉橋由里さん「こちらですとUSBポートが付いていて、スマートフォンの充電ができたりですとか、ACも付いておりますので家電製品をお使いいただくことも可能です」

コロナ禍のいま、災害への備えとして需要が伸びているということです。