梅雨とマスク生活 “頭痛”訴える人が増加
梅雨のこの時期、体調不良を訴える人が増えているそうです。気圧の変化やマスク生活なども、頭痛のリスクになりうるといいます。
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17日午後1時頃、神奈川県相模原市。突如、大粒の雨が降り始め、パソコンを抱えたまま雨から逃れる人もいました。
都内でも…
「急にものすごい雨が降ってきました」
コロコロ“変化”する梅雨の空。それと同時に、体調の変化を訴える人が増えています。
都内にあるクリニックでは、梅雨のこの時期は急激な気圧の変化などによる頭痛を訴える患者が増えるといいます。
医師
「雨で頭痛とかですかね?」
患者
「つらい時はつらいんですけど…」
中には…
患者
「家事とかもしなきゃいけないけどできない、ずっと横になっている。(頭痛が)こんなに毎日つづいたのは初めてです」
町で聞いてみても…
女性
「梅雨時になると、気圧が下がると頭痛がでる、体がだるい」
ポーチの中に頭痛薬を入れている女性も…
女性
「頭痛薬です。ここ最近ひどいから梅雨時期だからなのかなとは 思いますね」
医師によりますと、女性特有の体調も影響するそうで、梅雨のこの時期は頭痛を訴える患者のうち7~8割ほどが女性で、世代も幅広いということです。
さらに、医師は“コロナ禍”で注意すべきこととして、マスクが梅雨時の頭痛を悪化させる可能性があると話します。
品川ストリングスクリニック 馬杉綾子副院長
「マスクをつけていると、急に筋肉に負荷がかかって“緊張型頭痛”ですね。首こり、肩こりなどを起こして頭痛を起こすことがあります」
また、別の医師は、テレワークなど在宅時間の増加もリスクになりうると指摘。
愛知医科大学客員教授 佐藤純医師
「(テレワークなど)快適な環境がかえって自律神経をさぼらせている事も考えられるので、私たちの体が上手に対処できないことがいつもよりあると思いますね」
室内の温度だけでなく湿度も意識。軽い運動や、ぬるめのお風呂につかるなど、いつも以上に家での過ごし方に気をつけてほしいと話します。
その上で、我慢できない時には…
愛知医科大学客員教授 佐藤純医師
「タオルをちょうど耳のところにひっかける感じで斜め上に上げる」
耳の後ろにある骨の出っ張りにタオルをかけ、斜め前方に引っ張り10秒呼吸。両耳3セットずつ行います。医師によると、首や肩の血行不良を改善することで頭痛が和らぐこともあるということです。
アプリも登場しています。
気圧の変化を時間ごとにグラフ化。頭痛に注意するタイミングが一目でわかります。
「頭痛ーる」を運営 ポッケ・宗像剛義さん
「『頭痛ーる』は記録をつけることができるので、あとから振り返って気象の変化と体調不良に対する関係性を分析していただける」
気圧の変化が大きくなる梅雨や台風シーズンは、特に登録者数が増えるということです。