河井克行元法相に懲役3年の実刑判決…控訴
公職選挙法違反の罪に問われていた元法相の河井克行被告に対し、東京地裁が懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
克行被告は判決の言い渡しが終わると、傍聴席と弁護側に深く一礼しました。克行被告の弁護側は判決後すぐに控訴したということです。
弁護側はこれまで、執行猶予付きの判決を求めていましたが、東京地裁は18日、懲役3年、追徴金130万円の実刑判決を言い渡しました。
東京地裁は、克行被告が行った現金提供の規模について、広島県全域にわたり、100人にあわせておよそ2870万円を渡したと認定し、「極めて大規模な選挙買収」「現金の受け取りを拒む者に対して、無理やり受け取らせるなど、悪質なものも少なくない」としました。
また、克行被告側が大半の現金の提供について、選挙買収が主な目的ではなかったと主張していた点については、「案里元議員の当選を得たいという目的が克行被告にあったことは紛れもない事実であり、厳しい非難が向けられることに変わりはない」と述べました。
克行被告の弁護側は、「事実認定、量刑ともに承服できない」として控訴し、保釈請求も行っています。