小池知事入院 声出せず、発言つまる場面も
東京都は、22日夜、小池知事が過度の疲労により、静養が必要となったため、今週の公務を離れると発表しました。関係者によりますと、都内の病院に入院したということです。
小池知事は、これまで日曜日にも都庁に来て、新型コロナの感染状況の把握や東京オリンピックの調整にあたるなど、ほぼ週休1日で公務を続けていたため、疲れがたまっているようでした。
小池知事は22日午後、ワクチン接種に関する会議に出ていました。この会議の席上、声が思うように出せず、発言がつまる場面があったほか、会議後、報道陣の取材の際は、息が途切れ途切れになって、表情にも疲労の色が濃くあらわれていました。
新型コロナの第一波以降、これまでも小池知事が疲れた様子を見せることはありましたが、今年に入ってからは新型コロナ対策と東京オリンピックの調整という「二正面作戦」を強いられ、感染状況も東京大会を巡る世論の風当たりも、小池知事が思い描くようには、物事は進んでいませんでした。
都庁幹部は、「肉体的な疲れと精神的な疲れが重なったのではないか」と話しています。
一方で、25日には東京都議会議員選挙が告示され、小池知事が都民ファーストの会の応援にどこまで関与するのかも注目されている中でした。小池知事が静養に入ったため、都議選への応援は限定的になるとみられます。