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“湘南名産”シラス漁獲量が大幅減 ナゼ?

2021年6月23日 22:11
“湘南名産”シラス漁獲量が大幅減 ナゼ?

神奈川県湘南エリアの名産・シラス。今年は漁獲量が少ないといいます。3月に漁が解禁されましたが、5月までの漁獲量は推定で平年の3割にも満たない量だということです。

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神奈川・鎌倉市の「しらすや」。生しらすと釜揚げしらすの2色丼。そして、しらすのかき揚げ。どちらも今が旬、湘南しらすが使われています。

お客さん
「おいしいシラスが食べたいなって思って」

店には欠かせない食材ですが…

しらすや 柴田勝明店長
「シラスも安定してとれていないので、いまちょっとどうなるか」

シラスの直売所では…

勘浜水産しらす直売所 水島良枝店主
「ずっとだめだったんだもん、今年」

シラス漁に何が起きているのでしょうか。

23日朝、腰越漁港。150キロほどが水揚げされましたが、今までに比べると量はまだまだだといいます。

勘浜丸 水島信一船長
「これじゃあ、まだ少ない方だよな。だんだんと増えてきてもらいたいよ」

シラスの漁獲量の減少、この港だけの問題ではありません。

鎌倉市の漁港を含む相模湾でとれるシラスの漁獲量、平年では3月から5月で130トン以上が水揚げされていますが、今年は35トンほどしか捕れていないというのです。

鮮度が大切な湘南しらす。水揚げされたシラスは漁港にある加工場へ。すぐに生のままパック詰めするものもあれば、塩でゆで、釜揚げにされるものもあります。

ただ、量に関してはここでも…

勘浜水産 水島まゆみさん
「全然(量が)例年より追いついてないです」

普段は台を埋め尽くすほどシラスが並ぶといいますが、23日は一部だけで天日干しを行っていました。

勘浜水産 水島まゆみさん
「これからずっと上向きで量がたくさんとれてくれることを願います」

ではなぜ、今年は漁獲量が少ないのでしょうか。

神奈川県水産技術センター 加藤充宏主任研究員
「原因は正直、今のところ、よくわからないんですけど、この時期漁獲されるシラスというのは、相模湾の外で生まれたカタクチイワシのこどもが中心になる」

本来は、この時期に黒潮に乗って相模湾に流れてくるというシラス。しかし、今年はそれがなかったといいます。ただ、今後の見通しについては…

神奈川県水産技術センター 加藤充宏主任研究員
「卵の採取量が過去5年平均の13倍も採取されている。湾内生まれのシラスが漁場に加入してくるのは期待できるかと」

すでに、相模湾の西の漁場ではまとまった漁のシラスが捕れはじめていて、今後は漁獲量が安定するとみているということです。

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