各党“党首級”応援演説 都議選きょう告示
任期満了に伴う東京都議会議員選挙が告示され、新型コロナ対策や東京オリンピックのあり方などを争点に、9日間の首都決戦がスタートしました。各党は衆議院選挙の前哨戦と位置づけ、党首級が応援に入って支持を訴えています。
今回の都議選では、いまだ収束が見通せない新型コロナウイルス対策と経済支援のほか、賛否が分かれている東京オリンピック・パラリンピックのあり方などを争点に、都議会の127議席をめぐって論戦が繰り広げられます。
前回の都議選で、「小池旋風」を追い風に圧勝した、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が第1党を維持できるのかや、大敗を喫した自民党が、再び選挙協力を結んだ公明党と共に過半数を獲得できるのかが焦点となります。
都民ファーストの会・荒木千陽代表「小池百合子東京都知事が現在過労で倒れまして、私自身は絶対にこの都政を預かるものとして絶対に倒れることはできないと。今こそ東京がしっかりと踏ん張り、そして日本全体の経済を再生していかなければならない」
自由民主党・菅義偉首相「国民の命と暮らしを守る感染対策をしっかり講じ、そして切り札といわれるワクチン接種に全力を挙げております」
公明党・山口那津男代表「ワクチン接種に大きく道を開いてきた公明党。これからもネットワークを生かして、皆様がコロナに安心して立ち向かい、乗り越えられるように進めてまいりたいと思います」
共産党・志位和夫委員長「命よりオリンピック、オリンピック最優先で、国民の命は二の次ということをやっているじゃないですか。命より五輪、こういう政治には審判をくだしましょう」
立憲民主党・枝野幸男代表「ぜひあなたの、あなたの大切な人の命と暮らしを守るために当たり前のまっとうな日々を取り戻すために、そのためにはあなたの力が必要です」
日本維新の会の片山虎之助共同代表は、「小池知事もおかしいところがある。なおしてもらわなければいけない。都議選で勝たせて欲しい」
東京・生活者ネットワークの山内共同代表は「コロナ対策とオリンピック開催は両立しない。すぐに中止すべきだ」
国民民主党の玉木代表は、「コロナ対策をめぐり、保健所機能の強化や病床の確保などとともに、万全の経済補償をセットで実現していく」
古い政党から国民を守る党の立花党首は「少数派の声を大事にしていく。これから日本が求められているのはしがらみのない政治」
れいわ新選組の山本代表は「オリンピックについて命を守るのが政府の仕事で、まともに考えれば開催はリスク。中止を」とそれぞれ訴えました。
各党は、秋までに実施される衆院選の前哨戦と位置づけ、党首級が応援に入るなど、国政選挙並みの態勢で臨んでいます。
都議選は、来月4日に投開票が行われます。