関東・東海で大雨のおそれ 「避難指示」も
活発な梅雨前線の影響で、東日本や西日本の太平洋側で7月2日も大雨の降りやすい状態が続いています。静岡県内では断続的に激しい雨となり、多くの地域に土砂災害警戒情報が発表されています。
◇
午前11時過ぎの神奈川県箱根町。雨粒が大きくなり、激しく雨が降り出し、山肌からは水が大量にあふれ出ていました。
その後も、断続的に降り続けた激しい雨。
記者
「こちら、排水溝が詰まって10メートルほどの水たまりができていますね」
急激に降った雨でできた水たまり。車が通るたびに大きな水しぶきが上がっていました。
神社に行く予定だったという観光客は、大雨のため予定を変更。
観光客
「ホテルに戻って、おとなしくしておこうと思います」
横浜市でも…。
記者
「午後1時過ぎですが、雨が弱まりそうな気配はありません」
街の人
「きのうは降ったりやんだり。きょうの方がずっと降っている」
小田原市では道路に大量の土砂が散乱。警察などによりますと、2日午前9時前、県道の上にある採石場から土砂が流出したということです。
通報者
「ドーンってすごい音がして、見たらああいう感じになっていた。雨、土砂降りですごい雨でした。全然強かったですね」
土砂の撤去は終わりましたが、通行止めが続いています。
本州付近に停滞する梅雨前線の影響で、太平洋側を中心に大雨となっている2日。静岡市も1日から激しい雨が続いています。
河津町の国道414号線では土砂崩れが発生。道路を土砂や木々がふさいでいます。
土木事務所によりますと、のり面が高さ20メートルほどのところから崩れ、復旧のメドはたっていないということです。
伊東線では、伊豆多賀駅~網代駅間で線路下ののり面が崩れました。JR東日本は復旧作業を進めていますが、天候が悪いため、上下線で終日運転を見合わせています。
静岡県では多くの地域に土砂災害警戒情報が出ていて、静岡市や沼津市、伊東市、富士市などに大雨警戒レベル4の避難指示が出ています。
■避難指示(午後5時半現在)
静岡市・沼津市・伊東市・富士市・焼津市・藤枝市・袋井市
下田市・東伊豆市・河津町・南伊豆町・松崎町・西伊豆町
各地で川も増水。
愛知県豊橋市を流れる梅田川では、午前5時10分に避難判断水位を超えたため、川沿いの住民に高齢者避難の情報が出ましたが、午後5時40分現在は解除されています。
伊豆大島では、公園の階段に大量の水が…。
記録的な大雨となっている伊豆大島では、午後5時半までの48時間雨量が289.5ミリとなっています。
3日にかけても大雨の降りやすい状態が続き、3日夕方までに多いところで、東海で200ミリ、関東甲信と近畿で120ミリの大雨が予想され、土砂災害や低い土地の浸水などに厳重な警戒が必要です。