東京、若者の感染増 「デルタ株」まん延か
2日夜、東京・渋谷では多くの人出がありました。都内は若者の新型コロナウイルス感染が拡大し、この日の感染者は20代が最多で、30代が続きました。都内のクリニックによると、デルタ株(インド型)の感染者が目立ち始め、若者が中心になっています。
■東京の感染「20代」が最多
2日午後8時すぎ、東京・渋谷のセンター街は大勢の人が行き交っていました。
――感染拡大が危ないと言われていますが?
フリーター(20代)
「毎日(渋谷に)来ているから、別に。(夜)8時すぎくらい(の渋谷は人が)多いイメージがあります。なんなら夜の方が(人が)いる気がする」
強い雨が降る中、夜10時を過ぎても繁華街に向かう人の姿がありました。
東京の新たな感染者は660人で、6月25日と比べ98人増え、13日連続で前の週の同じ曜日の人数を上回っています。感染者は20代が221人と最も多く、次いで30代が113人です。
■東京のデルタ株 過去2番目の63人
若者の感染拡大に、小池都知事は会見で「夜間の人流の抑制、感染の防止対策の徹底、それを図りながら、ワクチンの接種を全力で進めていく」と述べました。
都によると、緊急事態宣言解除後の飲み会や会食で感染するケースがみられています。飲食店の酒の提供について話が及ぶと、小池知事は「利用者の方にもお店の方にもご協力いただいているところではありますけれども、この感染状況などを見ながら判断していきたいと思っております」と話しました。
インドで確認された、感染力が強い「デルタ株」は、都内で過去2番目に多い63人の感染が確認されました。
■発熱外来「20~40代がメイン」
発熱外来がある都内の「新宿ホームクリニック」では、受診した50代女性が「昨日の夜は熱があるからか、体がだるくて全然眠れなくて」と相談。名倉義人院長は「コロナが一番疑わしいところではありますので」と答えました。
女性は37度以上の発熱の症状を訴え、抗原検査の結果、陽性でした。
名倉院長
「今回一番気になっているポイントとしては、インド株(デルタ株)です。数日に1人くらいのペースでぽつぽつと出始めました。割合的には当院では(陽性者の)10%から20%くらいです」
ある患者の検査結果には、デルタ株を示す「L452R」の陽性を表す文字がありました。
名倉院長
「今はもう、20代、30代、40代がメインですね。どこで感染したか分からないという方ですね、全員」
政府は、11日が期限となっている「まん延防止等重点措置」を延長するかについて、「(4日からの)来週、結論を出す」としています。
(7月2日『news zero』より)