桜のトンネル12年ぶり“全開通” 帰還へ…準備宿泊始まる 福島・富岡町
福島第一原発の事故で一時、町の全域が避難区域となった福島県富岡町では、名所の桜並木が見ごろを迎えています。
富岡町夜の森地区にある、空を覆うように広がる「桜のトンネル」は、ここ数日の暖かさで満開になりました。この桜並木、去年までは、すでに避難指示が解除されていたおよそ800メートルのエリアでしか、立ち入りができませんでした。
ただ、ことしの1月、帰還困難区域の規制が緩和され、2.2キロすべてを自由に見て回ることができるようになりました。
そして、町では11日から、住民の帰還に向けた準備宿泊が始まりました。
夜の森地区など、帰還困難区域の復興拠点について、町は、来年春の避難指示解除を目指していて、対象の1431世帯のうち9世帯11人が申請しています。
町に戻りたいという人たちが、このふるさとで桜を見られるように生活環境の整備が求められます。