子どもの“相談したい気持ち”うつ状態になるほど弱まる
大人は子どもに「困ったら相談してね」と呼びかけますが、悩んで、うつ状態になるほど、子どもの“相談したい”と思う気持ちが弱まることが、約2000人の10代を6年間追跡した大規模調査で初めてわかりました。
東京都医学総合研究所が約2000人の子どもの心の状態を10歳から16歳まで2歳おきに調べたところ、「何をしても楽しくない」と回答するなど「うつ症状」が悪化するにつれ、「人に相談したい気持ち」が弱くなるという結果が世界で初めて明らかになったということです。
東京都医学総合研究所・宮下光弘医師「お子さんと良い信頼関係が築けていれば、(子どもが)困った相談したい気持ちが弱くなった時にも、たぶん自然と相談できるんじゃないか」
宮下医師は困っている子どもの側に行動を求めるだけでなく、大人が子どもの変化に注意を向けることが大切だとしています。