「うーやん」と親しまれ…“行きつけ”店長が語る生活ぶり 「桐島聡」名乗る男
重要指名手配されている桐島聡容疑者を名乗り、29日に死亡した男は、偽名で長期間、地域に溶け込みながら潜伏生活を送っていた可能性があるとみられています。行きつけの飲食店で「うーやん」などと呼ばれていたという男、当時の様子を店長が語りました。
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10年ほど前に飲食店で撮影された写真に写っていたのは、ふちの太いめがねをかけ、口元にひげを蓄えた男です。名乗っていた「内田洋(うちだひろし)」からつけられた「うーやん」という愛称で呼ばれていたといいます。
捜査関係者によると、男は今月25日に突如、重要指名手配されている「桐島聡」容疑者を名乗り、29日に入院していた神奈川県鎌倉市の病院で死亡しました。約50年前に撮影された手配書の写真と比べると、髪が短くなり少しふっくらした印象です。
近所のバーなどをたびたび訪れ、「うーやん」などと呼ばれていた男。見えてきたのは地域に溶け込む男の姿でした。
“内田洋”行きつけの飲食店店長
「月に1度来るか来ないかの感じ。ビールが一番好きだったと思いますね」
こう話すのは男が20年ほど前から通っていたという店の店長です。いつもビールを注文していたといいます。店での様子はというと…
“内田洋”行きつけの飲食店店長
「ちょっと酔いが回ってくると、リズミカルな音楽がかかってくると、ちょっと踊ったりとか、盛り上がって『イェイ、イェイ』と言ったり」
数十年前から神奈川県にある工務店で、住み込みで働いていたという男。普通の生活を送っていたことがうかがえます。
また男が常連だったバーの店主は男の生活ぶりについて…
“内田洋”が常連だったバーの店主
「毎日自炊もしてお弁当も自分で作ってた。きれい好きで1度着た洋服は絶対に洗う」
20年ほど前には…
“内田洋”が常連だったバーの店主
「『結婚したい』と言っていて『告白したほうがいいかな?』と相談された」
飲食店で知り合った人と親しくしていたという男。ただ、写真についてはいつも撮られたくない様子だったということです。
“内田洋”が常連だったバーの店主
「最期に桐島と名乗り出るのはずるい」
捜査関係者によると、「桐島聡」を名乗った男は警視庁の任意の聴取に対し「一人で逃亡していた」「逃亡中は誰の支援も受けていない」と述べ、また、事件について「後悔している」と話していたということです。警視庁は本人確認を進めています。