能登豪雨から1週間 農作物にも大きな被害…新米の出荷に影響
石川県の能登豪雨から28日で1週間ですが、被災地では復旧作業や片付けなどはなかなか進んでいません。また、農作物にも大きな被害が出ていて田んぼが冠水した農家では稲が泥に覆われ、新米の出荷に影響が出ています。
輪島市内の酒店。棚には地元産の日本酒が並んでいますが、店の外には、冠水した道路が…その後水は店内にも押し寄せました。
27日この店を訪ねると…
酒ブティックおくだ代表・奥田圭三さん
「これがきれいに線がついている、ひざ上までついている」
店内にあった8割ほどの商品が被害にあいました。
酒ブティックおくだ代表・奥田圭三さん
「水害は地震よりもたちが悪くて、処理が大変」
輪島市町野町では、秋になると田んぼが黄色く色づきますが、そのすぐ隣には、なぎ倒された稲穂が…
のと栄能ファーム代表・山下祐介さん
「これを刈っても泥がついてくる。収穫しても米として出荷販売は難しい」
この農家では、1月の地震で田んぼに土砂が流入。
のと栄能ファーム代表・山下祐介さん
「(地震で)心が半分折れかけていた中で、もう1回やろうとしていたが、またこれだけの被害で、もう厳しいと思っている人も大勢いる」
輪島市や珠洲市などでは、およそ950ヘクタールの農地で冠水が確認されています。