能登豪雨 農作物も被害、収穫直前の稲が冠水「地震よりひどい」
石川県の能登豪雨では、農作物にも被害が広がっています。収穫直前の稲が冠水した農家からは、「地震よりひどい」という声も上がっています。
輪島市の米どころ、町野町では近くを流れる川が氾濫し、収穫を1週間後に控えていた稲が水に浸かりました。道路の状況が悪く、機械が入れないため、片付けが進まないということです。
取材した農家では、もともと10ヘクタールの広さで稲を育てていましたが、1月の地震で田んぼに土砂が流れ込み、今年は田植えが2ヘクタールに減る中での被害となりました。
のと栄能ファーム代表・山下祐介さん「(地震で)心が半分折れかけていた中で、なんとかもう一回やろうとしていたが、またこれだけの被害で、もう厳しいと思っている人も大勢いる」
今回の豪雨では、輪島市をはじめとして、およそ700ヘクタールの農地が冠水被害に遭っていて、県は被害の全容把握を急いでいます。