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「いつのまにか人生の半分を皇室で」 皇后雅子さま59歳の誕生日

2022年12月9日 22:33
「いつのまにか人生の半分を皇室で」 皇后雅子さま59歳の誕生日

皇后雅子さまは9日、59歳の誕生日を迎えられました。文書で感想を寄せられ、そこには、「人生の半分を皇室で過ごし、感慨を覚える」と現在の素直な思いがつづられていました。

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皇后さまは9日、59歳の誕生日を迎え、文書で感想を寄せられました。

「今年もこうして無事に誕生日を迎えることができますことを有り難く思います」

この1年について、コロナ禍や国際的な紛争、自然災害などで、「心が痛むことの多い年であったように感じます」と振り返りつつ、「平和な世界を作っていくという大きな目標に向かって、皆が相手を尊重しつつ力を合わせていくことの大切さを身に沁みて感じております」とつづられました。

そして、自身の人生についても触れられました。

「いつの間にか人生のちょうど半分ほどを皇室で過ごしてきたことに、感慨を覚えております」

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皇后さまは1993年、29歳の時に当時、皇太子だった天皇陛下と結婚されました。パレードでは沿道に約19万人がつめかけ、祝福の声に包まれました。

それから8年あまり、2001年には長女・愛子さまをご出産されました。

「本当に、生まれてきてありがとうという気持ちでいっぱいになりました」

2004年には「適応障害」と診断され、療養を続けながら公務にのぞまれてきました。

そして2019年、元号は平成から令和になりました。即位パレードでは、沿道からの声援に涙を浮かべる様子も見られました。

29年間、「人生の半分」を皇室で過ごした感慨をつづられたことについて、宮内庁の担当記者は――

日本テレビ宮内庁担当 笛吹雅子記者
「側近は、国民に自然な今の気持ちが伝わるよう素直に書いていただければと伝えていたそうなのですが、本当に素直な、ストレートな感慨や願いが込められていたと感じました」

その素直でまっすぐなお気持ちは国民へも向けられています。

「コロナ禍や最近の物価高などにより、多くの人々が様々な困難を抱えながら生活していることに心が痛みます」

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今年は直接、国民に触れあわれる姿も見ることができました。復帰50周年を迎えた沖縄など、3年ぶりに地方を訪問しました。

「各地で大勢の方に笑顔で温かく迎えていただいたことは、想像していた以上にうれしく、また、有り難いことでした」

そして印象的だったというのが、カタール・ワールドカップの日本代表戦です。皇后さまはスポーツが好きで、テレビで観戦されたといいます。

「日本代表チームがすばらしい健闘をし、多くの人々に、大きな感動や夢とともに、困難に立ち向かう勇気を与え、日本の人々が心を一つにする機会になったことも印象に残る出来事でした」

一方、今回のご感想で、愛子さまについて触れられていなかったことについては――

日本テレビ宮内庁担当 笛吹雅子記者
「愛子さまはもう成人されていますし、母というより広く海外にも目を向けて、皇后としての思いをつづられたということだと思います」

皇后さまの体調について医師団は、「回復の途上にあるものの、依然波がある」としていますが、皇后さまは、「できる限りの務めを果たしていくことができるよう努力したい」とつづられています。

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