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ツバメが今年も“駅で子育て” 巣は5つも! 駅の利用者「かわいくて癒やし」 東京・国立

2023年7月4日 20:35
ツバメが今年も“駅で子育て” 巣は5つも! 駅の利用者「かわいくて癒やし」 東京・国立

東京・国立駅ではツバメが子育ての真っ最中です。ツバメはなぜ、自然豊かとはいえない駅に巣を作るのでしょうか。

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3日、東京・国立市のJR国立駅を訪れると、1日に4万人以上が利用する改札のすぐ近くに、ツバメの親子がいました。大きな口を開けるヒナたちに、親鳥がえさを与えていました。

駅の利用者
「かわいくて癒やしです。毎年帰って来てくれるのがうれしい」

駅員によると、5年ほど前から毎年ツバメがやって来て巣を作るといいます。驚きなのは、その数です。巣はスピーカーの上だけでなく、防犯カメラの上など、あちらこちらにあり、少なくとも5つの巣が確認できました。

ツバメはなぜ、自然豊かとはいえない都内の大きな駅に巣を作るのでしょうか。専門家に聞きました。

バードリサーチ・研究員 神山和夫さん
「人がずっと一日中いると(天敵の)カラスとかが近づけないから、早朝からずっと人がいるので、ツバメも安心して子育てできる」

ツバメにとって、一日中人が行き交う駅は“天敵がいない安心できる場所”なのだといます。

駅員たちもツバメを歓迎しています。

nonowa国立 駅員 濱千代将史さん
「見守っていただけるお客様もたくさんいらっしゃいましたので(巣を)撤去はせず残して。そうすると、また次の年も戻ってきてくれるので、そういったうれしさもあります」

さらに、手描きのポスターを掲示したり、巣の下に柵を設置してフンへの注意を呼びかけたりすることで、乗客が安心して駅を利用できるようにしています。

ヒナたちは今月中に巣立っていくとみられます。