“あすの会”再び活動開始 「犯罪被害者は本当に苦しいまま…」
犯罪被害者や遺族の地位向上で成果を上げ、4年前に解散した「全国犯罪被害者の会」、通称「あすの会」が、被害者への補償の充実などを求め再び活動を始めることになりました。
「全国犯罪被害者の会」、通称「あすの会」は、妻を殺害された岡村勲弁護士が中心となって、犯罪被害者や遺族の地位向上のために活動し、刑事裁判での「被害者参加制度」の実現などに尽力しました。
「あすの会」は、支援環境が一定程度、整ったなどとして2018年、解散しましたが、岡村弁護士らは26日、「被害者をめぐる状況が良くなっていない」として、「新あすの会」を設立しました。
新あすの会代表幹事 岡村勲弁護士(92)「(国から)何で被害者にお金が出ないんでしょう。出そうという気がないから出ないんだと私は思っています。被害者は本当に苦しいまま(の状況)に置かれています」
「新あすの会」は、事件の加害者に代わって国が賠償金を支払う仕組みや、被害者らの支援を一元的に担う「被害者庁」の設置などについて、国に求めていくということです。