無人探査機SLIM 再び通信可能な状態に マイナス170℃…“月面の過酷な夜”耐え
JAXA=宇宙航空研究開発機構は先月20日に月面着陸し、休眠状態となっていた無人探査機SLIMについて、月面の過酷な夜の期間を耐えて、25日夜、再び通信可能な状態になったことを明らかにしました。
JAXAによりますとSLIMは先月31日までの運用期間に、目標としていた分の観測データの収集を終え、太陽電池で発電できなくなる月の夜が来たタイミングで休眠状態となっていました。
月面での夜は2週間続き、温度がマイナス170℃まで下がるということですが、再び日が当たり、25日夜の段階でSLIMと一時的な通信に成功したということです。
SLIMは月の過酷な夜を越す「越夜」に対応可能な設計ではなく、再び通信ができることは想定していなかったということです。
現在は太陽光によって機体の温度が上昇しているため、JAXAは今後、温度が下がり次第、再び通信を行いたいとしています。