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養殖シマアジ2万2千匹死ぬ 熊本で赤潮

2021年7月22日 19:43
養殖シマアジ2万2千匹死ぬ 熊本で赤潮

赤潮が発生している熊本県内にある海で、養殖のシマアジ2万2000匹が死ぬ被害が出ました。

熊本県上天草市、八代海で、基準値を超える有害プランクトン「シャットネラ」が広範囲に発生したとして、県は7月5日から赤潮警報を出していました。

21日、上天草市沖の養殖場で、シマアジ2万2000匹が死ぬ被害が報告されたということです。被害額は明らかになっていませんが、県は対策本部を設置して漁場の監視を行うとしています。

シャットネラ赤潮による漁業被害が出たのは、2019年9月以来です。

海水温がプランクトンの繁殖に適した温度に上がったのが赤潮の原因とみられていますが、今後も天気が良い日が続くことから、県は被害が拡大する可能性があるとしています。

熊本県水産研究センター 安藤典幸さん
「自然の力はなかなか人間ではコントロールできない部分もありまして、今後もまだ増えていく可能性があるので、十分注意していく必要がある」

県水産研究センターは養殖業者に対し、魚が死んでしまう前に早めに出荷するよう呼びかけています。