×

1年の延期経てまもなく開会式“無観客”で

2021年7月23日 20:05
1年の延期経てまもなく開会式“無観客”で

新型コロナウイルスの影響で1年の延期を余儀なくされた東京オリンピックの開会式のスタートが、およそ2時間後に迫っています。会場周辺では午後4時すぎから大規模な交通規制が敷かれ、着々と準備が進められています。(2021年7月23日午後5時53分ごろ放送「news every.」より)

1年の延期を経て迎えた開会式当日。朝から国立競技場周辺にいた人たちが待っていたのは「ブルーインパルス」です。

新宿御苑では人だかりができていました。

開会式を前に都内上空を飛行する「ブルーインパルス」を見ようと、都内各地には多くの人が集まっていました。

そして、午後0時40分ごろ。始まった一糸乱れぬ飛行。オリンピックカラー、5色のカラースモークを出す場面も見られました。

リポーター
「やって参りました、ブルーインパルス。美しい5色が東京の上空に浮かび上がっています」

「かっこいー」

その姿を目に焼き付ける少年。

一斉にカメラを構える人たち。

「すごーい」

「見られた?見た?」

「いた、いた、いた、いた、いた、いた、いた」

「あった、あった、あった、あそこ!」

新宿にある百貨店の屋上でも多くの人が興奮。拍手が起こっていました。

しかし、多くの人が雲によりあまり見られなかった五輪マーク。ただ、一部の人は…

撮影者
「え!え!広がってるんじゃん!これじゃん、これこれ、広がってるんだよ。あ!あ!五輪マーク」

撮影者
「今!今!今、五輪マーク。今これ五輪マーク」

撮影者
「真上で描いてる」

撮影者
「え!すごーい!」

撮影者
「やばい!やばい!」

撮影者
「真上だよ!真上!」

五輪マークの撮影に成功した人たちもいました。

“57年ぶりの飛行”をその目で見た人たちは…

「きれいに見えました。かっこよかったです」

「子供たちに見せてあげられてすごくうれしいです。一生の思い出になりました」

   ◇

そして23日夜、“異例の無観客”で行われる開会式。

しかし、会場周辺には昼過ぎから…

リポーター
「もう歩道から人があふれ出て車道に人の姿があります。警察がなんとか交通整理を行っています」

さらに午後5時ごろには競技場前に多くの人が詰めかける事態となっていました。

   ◇

午後2時すぎ。都内の自宅から出てきた男性。

曽根さん(20代)
「開会式の日なので、天気よくてぴったりかなと」

開会式のボランティアスタッフをつとめる曽根さんです。全身身につけているのは、スタッフに支給されたユニホーム。

曽根さん(20代)
「めちゃくちゃ楽しみにしていたので、これを着て競技場にいくのを」

そして、競技場近くの最寄り駅に到着。しかし…

開会式でボランティア 曽根さん(20代)
「秩父宮ラグビー場ってどこですか?」

「ここをまっすぐ行ってもらって…」

開会式でボランティア 曽根さん(20代)
「出口を間違えました」

ボランティア参加の連絡が来たのは先週のこと。

開会式でボランティア 曽根さん(20代)
「開催されることが決まった以上は、ボランティアとして自分の役割を全うしようと」

“異例の無観客”で行われる開会式。

午後4時すぎには…

記者
「開会式に向けて国立競技場近くのこちらの道路では、交通規制が行われています」

午後4時すぎから行われた大規模な交通規制。国立競技場周辺では車両の進入が禁止され、一部の道路が通行止めになりました。

そのため、道路には長い車列ができています。

さらに午後5時ごろ、競技場の目の前には…

記者
「オリンピックシンボルが置いてある広場は、写真撮影をする人たちでかなり混雑しています」

近所に住む親子
「もちろん中で見たかった。すごく見たかった」

都内各地でデモも行われる中、およそ2時間後に迫った開会式。最後の聖火ランナーが誰になるかも注目です。