×

容疑者「前日、宗教団体の施設に試し撃ち」安倍元首相銃撃

2022年7月11日 12:24
容疑者「前日、宗教団体の施設に試し撃ち」安倍元首相銃撃

安倍元首相が銃撃を受け死亡した事件で、逮捕された男は「事件前日に宗教団体の施設に試し撃ちをした」と供述していることが新たにわかりました。

警察は11日午前、男が「試し撃ちをした」とする宗教施設周辺の防犯カメラに、男の車とみられる映像が確認されたことを明らかにしました。

安倍元首相を殺害した疑いで送検された山上徹也容疑者はこれまでの警察の取り調べに対し、「母親が宗教団体にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」などと供述しています。

その後の調べで「事件前日に奈良市内にある特定の宗教団体の施設に銃の試し撃ちをした」と供述していることが新たにわかりました。

事件前日に爆発音を聞いた男性「朝の4時ごろ、外で『ボーン』という音がした。鉄砲とか爆竹とか高い音ではなく、低めのガス管が爆発するような、ものすごい音がした。その音が鳴った直後に車が走り去ったような音を聞いた。軽自動車っぽい音の車だったような。南から北に向かって走っていったような音がした」

山上容疑者は、前日には安倍元首相を狙って遊説先だった岡山を訪れたこともわかっていて、警察は、岡山に向かう前に銃の威力を確かめたとみて捜査を進めています。

山上容疑者の母親が入っていた宗教団体は11日午後、会見を行う予定で、山上容疑者が犯行に至った動機の解明などが今後の捜査の焦点となりそうです。