容疑者宅から“ノコギリで切るような音”安倍元首相銃撃
奈良市で安倍元首相が銃で撃たれ死亡した事件で、容疑者の男の自宅から、ノコギリで何かを切るような音がしていたことが、同じマンションに住む人の証言で分かりました。
逮捕された山上徹也容疑者は10日午前9時ごろ、奈良西警察署から身柄を奈良地検に送られました。約80人以上の報道陣や地元の人が集まり、ものものしい雰囲気でした。
山上徹也容疑者は8日、安倍元首相を銃のようなもので撃って殺害した、殺人の疑いで送検されました。
現場には、金属製の筒を2本、粘着テープで束ねたような形の自ら作ったとみられる銃が見つかっていて、自宅の捜索では、似た構造の銃のようなものが複数押収されています。
同じマンションに住む人によると、山上容疑者の部屋のほうから、この1か月の間に、ノコギリで何かを切るような音がしていたということです。
山上容疑者の隣の部屋の住人「何かを(ノコギリで)切っているような音。(Q.ギコギコというような?)そうそう、そういう感じ」
現場にあった選挙カーからは、少なくとも弾3個分のあとが見つかっていて、1回の発砲で複数の弾丸が発射される構造とみられています。
警察は、山上容疑者が銃を自宅マンションで作っていたとみて、部品の入手ルートなどを調べています。
また、警察は、押収した山上容疑者の車から、複数の穴が開いた板が見つかり、山上容疑者は試し撃ちをするのに使ったと話していることを明らかにしました。