台風9号 都内各地で“強風”の被害が…
台風9号は9日午前、温帯低気圧に変わりましたが、東京都内では強風によるものとみられる被害が相次ぎました。
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9日午後、停車した列車の周りに集まる作業員たち。そのそばには鉄製の支柱がついた物体がありました。
アナウンス(大井町駅 午後3時半頃)
「ただいま大井町線は、大井町から大岡山駅間で運転を見合わせています」
2時間あまり全線で運転見合わせとなった東京・品川区を走る大井町線。(運転見合わせ 午後1時40分~午後4時まで)
東急電鉄によりますと、沿線の建物などから日よけ用のテントが飛来。当時、都心で吹いていた強い風によって線路に落下したとみられています。
9日午後にかけて、東京都内で吹き荒れた強風。(東京都心 最大瞬間風速 21.2m/s)
男性(東京・台場 午後4時すぎ)
「結構(風)強いですね、ここは。ちょっとここまで強くなるとは思わなかったので」
東京・調布市では、道路をふさぐほど大きな街路樹が根元から折れて車を直撃。2台の車が巻き込まれ、そのうち1台に乗っていた2人が病院に搬送されたということです。
また、千葉県いすみ市では台風による爪痕が…
住人
「鉢やなんかが割れたし、中もごらんの通りだし」
家具が散乱し、割れた窓ガラス。床には水が残ったままの状態になっていました。
8日午後2時頃、台風の影響で落合川と佐室川の合流点付近で発生した冠水。この家は1階がすべて浸水。住人は2階のベランダから消防に救助されたといいます。
住人
「避難してくださいといっているうちに、ばーっと来ちゃったから。渦巻いているわけですよ、(家の)中で。渦巻いているんですよ、水自体が」
この付近は低地のため、大雨の時には冠水しやすい土地だといいます。
住民
「一度経験すると怖くなっちゃう。スリッパです。靴なんて全部ぬれちゃったの、中が」
いすみ市役所によりますと、この冠水で12軒が床上浸水の被害に遭いました。けが人はいなかったということです。