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危険な暑さ…熱中症予防に効果的な服の色は

2021年8月10日 20:43
危険な暑さ…熱中症予防に効果的な服の色は

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、10日は東京で今年初の猛暑日となったほか、18県で熱中症警戒アラートが出されました。熱中症を防ぐためにどうしたらよいのか?着る服の色によって温度が変わるという実験結果も合わせて、詳しくお伝えします。

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■深刻な感染拡大…リスキーな会食とは?

9日の全国の感染者は1万2073人。感染者が比較的少ない月曜日に1万人を超えるのは初めてのことで、月曜としては過去最多です。そして、先週の火曜日から7日連続で全国1万人超えとなりました。

では、今どんなシチュエーションで感染が見られるのか?東京都では9日は2884人の新規感染者で、こちらも月曜としては過去最多でした。東京都は具体的な「会食」の感染事例を紹介しています。

《東京都「会食」感染事例》

1.男性(20代)が友人の家で、4人で会食。このうち友人2人が陽性で、この男性も感染した。

2.男性(20代)が友人5人と会食して感染。

3.女性(20代)が4人で会食して感染。

4.男性(20代)が友人とバーベキューをして感染。

東京都の担当者によると、9人や10人の大人数というよりも、4人~5人レベルの感染が目立つということです。

もう一つは自宅での感染です。都の担当者は「外で食事しないからいいだろうというのは大間違い」「自宅にアクリル板はまずないので、むしろリスキー」だとして、「バーベキューだから、自宅だからというのは厳に控えてほしい」「どうしても友人と飲みたければリモート飲みを」と呼びかけています。


■危険なレベルの猛暑…熱中症から体を守るには?

また、10日は各地で危険なレベルの猛暑となりました。10日午前、東京では気温が35℃を超え、今年初めての「猛暑日」となりました。午後1時の東京都心の気温は36.8℃。台風がもたらした暖かい空気やフェーン現象の影響で、最も暑くなっているのは関東周辺です。東京の八王子では39.0℃、練馬で37.9℃、茨城の土浦で37.8℃。体温を超える厳しい猛暑となっています。 

10日は熱中症への厳重な警戒を呼びかける「熱中症警戒アラート」も福島から関東、太平洋側を中心とした広い範囲、18県に発表されています。

東京は、気温は高いのですが、湿度はそこまで高くなかったので、アラートは出ませんでした。ただ、気温だけでも体温並みの暑さで、夜も気温が下がらないので、危険な暑さに変わりはありません。警戒が必要です。

《猛暑から体を守るための注意点》

1.どうしても急ぐ用事以外は、外出は控える。

2.のどが渇く前にこまめに水分をとる。

3.部屋の中では、エアコンを使って涼しく過ごす。

4.家族や周りの人で「きょうは危ない暑さだね」と声をかけ合う。


■服の色で暑さ対策!白と黒では“20℃の差”

ただ、それでも生活に必要な買い物や、どうしても外に出なければいけない人もいるかもしれません。そうしたときにどんな服を着るか。外に出るときの「服の色」についてユニークな実験があります。

熱中症予防に効果的な服の色は何色なのか…国立環境研究所の一ノ瀬俊明さんが、夏の炎天下、同じ素材で色違いのポロシャツ9色を並べ、表面温度がどう違うか実験をしました。色は「赤、白、青、深緑、グレー、黒、紫、黄色、緑」。 

その結果、表面温度を測ったサーモグラフィーで、温度が低いことを示す「青」になったのは「白」、続いて表面温度が低かったのは「黄色」でした。

熱さの順に服の色を並べ換えると、白・黄色が一番低いグループ。少し高いのがグレー・赤でした。次に紫・青、緑・深緑・黒が一番高いグループになりました。

一ノ瀬さんによると、風がほとんどない、気温約30℃の条件で実験したところ、わずか5分間で黒のシャツは50℃を超えた例があったそうです。一方、白のシャツは気温と同じ30℃くらいで、その差は実に20℃以上もあったといいます。

黒や深緑は、太陽の光を吸収して熱くなる。白や黄色は、光を反射して熱を持ちにくい。赤は意外と熱くならず、緑は熱くなる。赤は比較的、光を反射する一方、緑は吸収することもわかりました。紫外線を避けるには濃い色の服がいいのですが、「熱中症予防」という観点からは、緑よりは赤がいいということになります。

白いシャツは汚れやすいからいやだという人もいるかもしれませんが、一ノ瀬さんは「できれば黄色、せめてグレーや赤の服をおすすめします」と話しています。

この暑さは10日と11日がピーク。11日も関東から近畿にかけて猛暑日の所がありそうです。どうしても外出するという時は、服の色選びにも注意してください。


(2021年8月10日16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)