秋田県内14市町村に土砂災害警戒情報、厳重な警戒を 秋田新幹線は16日すべて運休
秋田県は記録的な大雨となっていて、河川の氾濫や浸水の被害が相次いでいます。引き続き、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
秋田市中心部を通る地下道は、線路が上を通っていますが、水がその高さに迫り、地下道は完全に水没しました。
秋田市では太平川が15日午前11時過ぎに氾濫し、住宅地が浸水しました。命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保する必要があるとして、秋田市は周辺の広面地区などの住民に緊急安全確保の情報を出しています。
男性「かなり上まで上がってきて歩けないぐらい。ここ(胸)ぐらいまで」
河川の氾濫が相次ぎました。五城目町では内川川が氾濫し、地区の住民に緊急安全確保の情報が出されました。内川川は去年8月にも氾濫しています。
このほか、能代市、三種町、仙北市、上小阿仁村でも氾濫が確認され、このうち能代市や三種町などで緊急安全確保が出されています。
八峰町八森では24時間の降水量が220ミリを超え、観測史上最大となりました。半日で7月の1か月の平年値を超える雨が降りました。八峰町は全域に避難指示が出ています。
女性「去年は今年よりはひどくなかったので、避難しなかったんですけど、今年は予想よりも早く水位が上がってきてしまったので、危ないなって思って避難しました」
八峰町では国道101号沿いで土砂崩れも発生しています。土砂災害の危険度が高まっているとして、秋田県内の14市町村に土砂災害警戒情報が発表されています。土砂崩れは秋田市でも発生し、建物4棟が巻き込まれて、4人が搬送されましたが、全員意識があるということです。
水がためられなくなったとして、緊急放流が行われているダムもあり、流域の住民に安全の確保を最優先するよう呼びかけられています。秋田県内は引き続き、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
なお、秋田新幹線は16日すべて運休することが決まっています。