“緊急事態”拡大 コロナ禍で続く“残暑”
緊急事態宣言は27日から北海道や愛知など8道県が追加され、21都道府県に拡大しました。コロナ禍の厳しい残暑も続いています。27日は19の都府県に熱中症警戒アラートが発表されました。
◇
27日も厳しい残暑となった東京都心。朝からぐんぐん気温があがり、午前8時すぎには30℃に到達。最高気温は34.3℃と猛暑日一歩手前の暑さとなりました。
40代主婦
「1回暑さ弱まったけど、また夏がやってきたって感じですね」
20代会社員
「セミがひっくり返るんじゃないかなってくらい暑い」
厳しい残暑は東京だけでなく、27日は東海や近畿、九州など19の都府県に熱中症警戒アラートが発表され、危険な暑さとなりました。
山梨県甲州市では2日連続の猛暑日を記録。(甲州市勝沼 最高気温 37.1℃)先週1週間はほとんどの日で最高気温が20℃台にとどまっていましたが、再び、真夏のような暑さが戻りました。
愛知県でも大府市や豊田市で猛暑日となるなど、各地で気温が上昇。(大府市 35.5℃ 豊田市 35.3℃)街では強い日差しが照りつけ、日傘をさす人の姿がみられました。
記者(鹿児島市 27日午後)
「午後1時前の鹿児島市です。強い日差しのせいでかなり暑いです。手元の温度計は35℃を超えています」
公園では、水に入る子供たちの姿がありました。
お母さん
「痛いぐらい暑い。近くに用事があったんですけど、水遊びさせてから帰ろうかなと」
◇
こうした中、27日からこれまでの13都府県に加え、8道県が緊急事態宣言の対象になりました。期間は来月12日までとなります。
3度目の緊急事態宣言、初日となった北海道。札幌市など「特定措置区域」では高校に時差通学などが求められていますが、通勤・通学の時間帯の駅は、職場や学校に向かう人たちで混雑し、いつもと変わらない光景がみられました。
専門学校生(10代)
「思っている以上に人が多かったのでびっくりしました」
会社員(50代)
「今の状況からすると、もう少し(対策)厳しくてもいいのでは」
石狩市では午前9時半頃、市役所を1台の車が出発。車の側面には緊急事態宣言発令中のステッカー。そして…
アナウンス
「不要不急の外出や移動を控えていただき」
広報車が市内を走り、「緊急事態宣言」に伴う措置への協力を呼びかけました。
旭川市の旭山動物園は、27日から9月12日まで臨時休園になりました。人流を減らす対策がとられています。
◇
27日も2000人を超える感染が確認された愛知県。(2347人)豊田市では河川敷公園の駐車場に続く道にチェーンが張られていました。
市は27日から9月12日までの宣言期間中、バーベキューなどによる密集を避けるため、市内9か所の公園について、駐車場やスポーツ施設を閉鎖するということです。
孫と一緒に公園を訪れた地元の人は…
公園を訪れた人
「しようがないと思いますけどね」
宣言に伴い、滋賀県は県内全域の飲食店に対し、酒類の提供停止などを要請しています。
街の人
「まん延防止措置よりは緊急事態宣言になったほうが人の意識は少しは変わると思う」
また、県は琵琶湖博物館など15の県立の施設を27日から臨時休館としました。
◇
感染拡大を防ぐため、長引く自粛生活。もうすぐ夏休みが終わるという小学生は…
小学生
「あまりいろんなところいけなかった」
夏休み明けもオンライン授業が中心だという大学生は…
大学生
「友達もできたら大学の人とかとも遊びに行きたかったけど、友達ができないので高校の友達と」
大学生
「本来、大学生としてイメージしてた夏休みとは違ったりして、もどかしさあるんですけど、しかたないのかなという気持ち」
若者からは、ワクチンを早く打って安心したいという声が聞かれました。
一方、東京都の小池知事は27日の会見で…
東京都 小池知事
「ウイルスは目に見えない。災害が広がっている。昼夜平日休日にかかわらず、不要不急の外出をお控えください、しないでください」
26日時点で都内の入院患者は過去最多を更新し4156人。引き続き、最大限の警戒、感染しない・させないための行動を心がけてほしいと呼びかけました。