「早く出して!」窓の外に炎…機内緊迫 日航機と海保機衝突
2日午後6時前、東京・羽田空港で日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が滑走路上で衝突し炎上しました。日航機の乗客乗員379人は全員脱出しましたが、海上保安庁機の乗員5人の死亡が確認されました。
2日午後5時50分ごろ、東京・羽田空港のC滑走路で、着陸した直後の新千歳空港発日本航空516便と海上保安庁の航空機が衝突しました。日航機はエアバスA350型機で滑走路上でその後炎上。
乗客は、窓の外が炎に包まれる様子などを撮影していました。
――日本航空の旅客機内
乗客「早く出してください!」
乗務員「荷物を取り出さないでください!」
乗客「早く出してください!」
◇
乗客「ゴツンとしたなっていう感じがあって炎が見えたので、頭が真っ白になって。すぐ煙が充満しだしたので、本当に事故が起きたんだなと怖くなりました」
乗客「息子と一緒に家族で旅行していたが、正直に言うと『もしかしたら助からないのかな』って」「家族や大事な友人に、『今、飛行機が燃えている』ってLINEしました」
日航機の乗客367人と乗員12人は全員機外に脱出しましたが、東京消防庁によりますと、このうち14人がけがをし、4人が病院に搬送されたということです。
一方、海上保安庁の航空機には6人が乗っていて乗組員の田原信幸さん、石田貴紀さん、帯刀航さん、宇野誠人さん、加藤重亮さんの5人はその場で死亡が確認されました。機長の男性は自力で脱出しましたが、重傷です。
能登半島地震の被災地に物資を届けるために新潟空港に向かう途中だったということです。
日本航空、国土交通省いずれも、管制官とのやりとりの内容など事故原因や詳細については「確認中」としています。
今回の事故を受け、警視庁は3日付で特別捜査本部を設置し、業務上過失致死傷の疑いも視野に事故の原因を捜査する方針です。