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厚労省・専門家会議“学校再開で…注視を”

2021年9月8日 19:09
厚労省・専門家会議“学校再開で…注視を”

新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議は、「全国的に感染者数の減少が続いている」としましたが、9月の学校再開などで引き続き注視が必要と指摘しました。

国立感染症研究所・脇田所長
「今後の状況なんですけど、ワクチンの接種率がさらに高まっていくということは、もちろん期待されるわけですけど、一方で、9月の連休や大学の再開、社会活動が活発化すること、そういったものもありますので、感染状況は注意していくことが必要」

専門家は、新規の感染者数が全国的に減少が続いている要因として、ワクチンの接種が現役世代も含めて進んできていることや、人流の減少、行動の変容があったと考えられると分析しました。

一方で9月に入り学校が再開し、特に大学生などは行動範囲が広いため感染の拡大につながるとし、リバウンドの恐れも指摘しました。

また、ワクチンについては、「効果はデータからはっきりしている。いま接種を進めることで将来の感染抑制にもつながる」と話し、接種の重要性を訴えました。

会議では、酸素投与などが必要な医療の負荷がかかる「中等症患者」の推定値が初めて示され、東京都では、7月後半から増加が始まり8月半ばごろにピークとなったことが明らかになりました。