“受け子”捕まえた信金職員“電話中”で…
東京・墨田区の信用金庫の職員2人が特殊詐欺を未然に防いだとして警視庁から感謝状を受け取りました。
特殊詐欺を防ぎ表彰 朝日信金支店長
「あまり考えずに体が勝手に動いてしまった」
2人は8月、受け子として70代女性の自宅に現れた内田雅晴容疑者を取り押さえ、逮捕に貢献したといいます。
事の発端は、女性の自宅にかかってきた1本の電話。
電話の男
「消費税2万円分の還付金を受け取れます」
警視庁によりますと、電話の相手は区役所の職員と名乗ったといいます。
女性は電話が切れたあと、自身の口座を持つ信用金庫に問い合わせたといいますが…
本物の信用金庫
「折り返しますね」
しかし、結果を待っている間に先に詐欺グループから別の電話がかかってきたのです。
女性は言われるがままにキャッシュカードなどを用意し、まもなく、受け子の内田容疑者が現れたといいます。
だまされてしまう寸前でしたが、自転車でやってきたのは本物の信用金庫職員の2人。その場で内田容疑者を取り押さえたというのです。
なぜ、女性の異変に気づき、かけつけることができたのでしょうか。
特殊詐欺を防ぎ表彰 朝日信金支店長
「(折り返したが)電話中でつながらない状況。カードなりを渡してしまうか、しまわないかのちょうど瞬間だと思いまして」
直感的に「詐欺グループと電話しているのではないか」と察したのです。
普段から会社の特殊詐欺の勉強会に参加していたことが、功を奏したということです。