コロナ重症病床ひっ迫「ICU病床が限定」
新型コロナウイルスへの対応について、日本集中治療医学会は、集中治療室の数が少なく、コロナの重症患者を受け入れ可能な病床が「非常に限定されていた」と分析しました。
日本集中治療医学会は13日、提言を発表し、新型コロナの重症患者の病床ひっ迫について、「人口あたりのICU(=集中治療室)の病床数が少ないことが最大の問題」だと指摘しました。
そして、ICUの病床の7・8割は、常に通常診療で使われ、「新型コロナの重症患者に即時的に使用できたのは非常に限定されていた」としました。
今後の対策としては、高度な急性期医療を提供する大病院の「ICU以外の病床」を、有事には「ICUの病床」として使う計画などが必要だとしました。
また、平常時でも十分な治療のためには集中治療医が現在の3倍以上の7200人必要だとし、集中治療医の認定制度などを求めています。