過労死した医師の遺族らが「家族会」立ち上げ
26歳で過労死した医師の遺族らが、「家族会」を立ち上げました。
医師の過労死をなくそうと「家族会」を結成したのは、去年、自殺し労災が認定された「専攻医」高島晨伍さんの遺族や、24年前に医師だった夫が過労自殺した中原のり子さんらです。
家族会は20日の会見で、医師が過重労働で疲れ切ると、医療安全を脅かす恐れがある、社会全体にかかわる問題だと訴えました。
高島晨伍医師の母・高島淳子さん「コンビニのように24時間医療を受けることができます。しかし、それは若い医師らの過重労働によって支えられている」
会見では、学会発表の準備などは「自己研さん」とみなされ、勤務時間に含めない実態がある上、来年4月から「医師の働き方改革」で勤務医の「時間外労働」の上限が引き下げられるため、勤務時間を少なく申告する傾向がますます増えるとして、厚労省に、「原則タイムカードで勤務時間を把握する」などの改善を求めました。