【速報】少年事件の記録廃棄問題で調査報告書「最高裁による不適切な対応に起因」
各地の裁判所で重大な少年事件の記録などが廃棄されていた問題で、最高裁は25日、調査報告書を公表し謝罪しました。
神戸連続児童殺傷事件など重大な少年事件や民事裁判の記録の廃棄が各地の裁判所で発覚した問題で、最高裁は25日、調査報告書を公表しました。
報告書では、事件の記録を永久的に保存する「特別保存」の判断について、組織として消極的な姿勢が当時、定着していたことや、判断基準の在り方に問題があったとしています。
また、最高裁が保存記録の膨大化の防止に取り組むべきとの強いメッセージを発していたことなどが、各裁判所の中で「記録は原則廃棄すべき」との認識を強めることにつながったと分析し、「一連の問題は最高裁による不適切な対応に起因する」と結論づけました。
最高裁は今回の問題を謝罪した上で、「歴史的、社会的な意義を有する記録を後世に確実に引き継いでいくために、態勢の整備などを行っていく」としています。