打ち上げ失敗のイプシロン6号機 文科省が調査報告書
文部科学省は去年10月に打ち上げに失敗したイプシロンロケット6号機について、失敗の原因に関する調査報告書をまとめました。
文部科学省の対策本部はイプシロンロケット6号機の打ち上げ失敗の原因について、ロケットの姿勢を制御するための装置内の燃料タンクの部品が損傷し、燃料が通る配管がふさがってしまったことが原因であったとする最終報告書をまとめました。
分析を行ったJAXAは、燃料タンク内で燃料を区切るゴム製の膜が製造時に損傷していたと説明した上で、「過去の打ち上げで使用実績のある部品に対する確認不足があった」と説明しました。
文部科学省とJAXAは再発防止に努めるとともに、必要な対策を講じた上で、来年度にも「イプシロン」の改良型、「イプシロンS」ロケットの打ち上げを目指したいとしています。