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なぜ…? 中小企業の夢を乗せた小型ロケット「イプシロン6号機」打ち上げ失敗

2022年10月12日 18:14

12日、小型ロケット「イプシロン6号機」が打ち上げられました。中小企業の夢を乗せ、「下町ロケット」さながらに宇宙へと向かうはずでしたが…打ち上げ直後に信号が送られ、破壊される事態になりました。イプシロンの打ち上げ失敗は今回が初めてです。原因はなんだったのでしょうか。

   ◇◇◇

12日午前9時50分。鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から、日本の小型ロケット「イプシロン6号機」が打ち上げられました。「飛んだ! 飛んだ!」と歓声が上がり、多くの人がその様子を見守っていました。

周辺で見学した人
「初めて来て、本当にもう感動しました。涙が出る。兵庫県から来て、うれしかったです」

「なんか音の迫力がすごくて」

「うまくいくといいですね。最後までね」

しかし、打ち上げから約7分後、ロケットに異常が発生したため、地上から機体を破壊する「指令破壊信号」を送信したということです。見学していた人たちは、「破壊された? どうしてですか?」「成功したと思ったのに」と、残念な様子。

直後、JAXA(=宇宙航空研究開発機構)の広報担当者は「『指令破壊信号を送りました』ということです。破壊されたかどうかを含めて、まだわからない」と話しました。

「イプシロン」は、小型の人工衛星を低コストで打ち上げようと、JAXAが開発した全長約30メートルのロケットで、これまで5機すべての打ち上げが成功しています。今回の6号機には、福岡県のベンチャー企業が開発した2つの商業衛星を含む「8つの衛星」が搭載され、イプシロンとしては初めてとなる「商業衛星」の打ち上げが成功するのか注目されていました。

中小企業の夢を乗せた“下町ロケット”だったわけですが、打ち上げは失敗。イプシロンに自社で開発した衛星を乗せた企業は――

QPS研究所・大西俊輔社長
「九州で作った衛星を九州で打ち上げるというのが、このQPSが創業した2005年からの思い。気持ちを切り替えて、やっていこうかと思っています」

イプシロンの打ち上げ失敗は今回が初めてです。原因はなんだったのでしょうか。

JAXA・布野泰広理事
「ロケット6号機は、予定通りの時刻に打ち上げを実施いたしました。その後、1段の燃焼終了後、ペアリングの分離、1、2段の分離、2段の燃焼開始および終了までは計画通りの飛行を実施しております。その後、2、3段分離前に目標姿勢からずれ、地球を周回する軌道に衛星を投入できないと判断し、地上からの指令破壊を送出しました」

JAXAは対策本部を設置し、原因究明に努めるとしています。