台風１６号は、１０月１日（金）の早朝には、伊豆諸島南部にかなり接近するおそれがあります。東海から関東、東北南部にかけての太平洋側では、大雨や強風・暴風に注意・警戒が必要です。

●台風は伊豆諸島へ

大型で非常に強い台風１６号は、９月３０日（木）午前６時現在、日本の南の海上を時速２０キロの速さで北北東に進んでいます。中心の気圧は、９３５ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は５０メートル。沖縄県の大東島地方と、小笠原諸島が風速１５メートル以上の強風域に入っています。

今後、台風１６号は、非常に強い勢力を維持しながら、１０月１日（金）の早朝には、伊豆諸島南部にかなり接近するとみられます。進路にあたる伊豆諸島では、猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなるでしょう。暴風や高波に厳重な警戒が必要です。

台風１６号は、強風の範囲が広く、１日（金）は、東海や関東沿岸部、東北南部太平洋側でも風の強まるところがあるでしょう。また、台風の接近にともない、伊豆諸島を中心に、東海、関東、東北南部など太平洋沿岸では雨脚が強まり、大雨のおそれがあります。土砂災害や河川の増水に警戒が必要です。

予想最大瞬間風速（１０月１日）

伊豆諸島：５０メートル
関東：　　３５メートル
東海：　　３５メートル
東北南部：３０メートル

予想雨量（１日朝まで、多いところ）

伊豆諸島：２００ミリ
東海：　　１００ミリ
関東南部：　８０ミリ

予想雨量（１日朝から２日朝まで、多いところ）

伊豆諸島：１００～２００ミリ
関東南部：１００～１５０ミリ
東海：　　　５０～１００ミリ
東北南部：　５０～１００ミリ

●北海道も雨

低気圧や前線の影響で、３０日の北海道は広い範囲で雨になるでしょう。東北北部も午後には雨のところがありそうです。また、台風の北上にともなって、伊豆諸島南部や東海では、早ければ昼過ぎから雨になるでしょう。伊豆諸島北部は夕方から、関東南部は夜になって雨が降り出しそうです。

関東北部は夜遅く、東北南部も１日の未明には雨になるでしょう。一方、３０日の西日本は太平洋側を中心に晴れる見込みです。

●この先、気温の変化にも注意

３０日は西日本や北陸で真夏日のところがあるでしょう。鳥取・大阪・金沢・新潟の最高気温は３０℃の予想です。高知は３２℃まであがるでしょう。

東京は３０日（木）は２６℃と平年並みの気温ですが、１日（金）は上がっても２１℃と１０月下旬並みの肌寒さとなりそうです。

台風が去ってからの東京の最高気温は、２日（土）は２９℃、３日（日）は３０℃と、９月上旬並みの暑さがぶり返しそうです。