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“宣言”半年ぶり全面解除 酒の提供も再開

2021年10月1日 20:51
“宣言”半年ぶり全面解除 酒の提供も再開

全国に出されていた緊急事態宣言などが、およそ半年ぶりに全面解除されました。10月1日からは、都内の飲食店で酒の提供が再開するなど、一部の制限が緩和されます。また、想定を上回って、人が集まった場所もありました。

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10月1日、各地で聞かれたのは“待ちわびた”声です。

実に列島の半分以上、27の都道府県に出されていた緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置がついに全面解除となりました。どの地域にも出されていない状態は、およそ半年ぶりです。

お酒も解禁になりました。東京では、都の認証を受けた飲食店に限って午後8時まで提供することができ、営業時間も午後9時までに緩和されます。

「熱かん1本いただきました!」

四ツ谷魚一商店・三栄通り店 小菅拓大店長「半年以上は(熱かん1本って)言ってなかったですね。気持ちよくなりました」

“昼飲み”も復活しました。昼飲みの街、東京・赤羽では…。

元祖ホルモン酒場赤羽 岡野裕輔店長「やっときょうの日が来たって感じですね。抜けがないようにばっちり、ビール、ハイボール、焼酎全て!」

封印してきたお酒をついに解禁のつもりが…。

元祖ホルモン酒場赤羽 岡野裕輔店長「初日なのに台風かよ!みたいな。きょうは捨てて、明日から頑張ろうっていう気持ちに切り替えて」

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一方で、“想定外”だというにぎわいを見せていたのは大手カラオケ店です。

快活フロンティア取締役 コート・ダジュール責任者 中嶋一隆さん「約7割強の稼働。想定外です」

宣言などが出ていた地域の店舗は要請に応じ、半年ほど休業を続けていましたが、解除と同時に10月1日から再開することになりました。

快活フロンティア取締役 コート・ダジュール責任者 中嶋一隆さん「(お客さまから)『開けてくれてありがとう』という言葉が結構印象的」

ただ…カラオケ店については、解除後も段階的な緩和のため、時短営業の要請が出ている地域もあります。

快活フロンティア取締役 コート・ダジュール責任者 中嶋一隆さん「厳しい状況にはまだまだ変わらないかなと」「夜の営業も今後全国的に拡大していきたいなと」

店舗によっては、コロナ前の従来通りの営業時間に近い形で再開するということです。

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あいにくの天気となった解除初日ですが、多くの人がディズニーランドに歩いて行く様子も…。

1日から入園者数が5000人から1万人に緩和された東京ディズニーランドとディズニーシー。

来園者「急に解除ってなって(待ち時間とか)混むとやだなって」

入園者数は2倍となりましたが、目立った混雑はみられませんでした。営業時間については当面の間、時短営業を継続するとしています。

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2021年のほとんどが宣言下だった東京。“やりたいこと”で多く聞かれたのは旅行や帰省です。

会社員(20代)「1泊とか旅行とか行けたらいいなと」

学生(20代)「帰省してないので、まずは地元に行きたいなと」

羽田空港には早速…。

宮古島に行く家族(子ども)「宮古島(に行く)。夏休み行けなかったから…」

宮古島に行く家族(親)「明けることを見越して、きょうの日程に。もちろんマスクして、親はワクチン受けて」

今後増えるとみられる都道府県をまたぐ移動。感染対策の徹底が呼びかけられています。

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東京の1日の感染者は200人。減少傾向が続く中、小池都知事は改めて、リバウンドを招かないよう、協力を呼びかけました。

小池都知事「これによってコロナが消えてしまったわけでは全然ないわけであります。解除という言葉が先立つことで、感染が再拡大する懸念もある」

日常に“一歩”近づいた全面解除。一人一人の感染対策は引き続き求められます。