震度5強 脱線や水道管破裂、火災など被害
7日午後11時前、東京と埼玉で震度5強の揺れを観測する強い地震がありました。この地震により各地で被害が確認されています。
震度5強を観測した東京・足立区では、止まった列車の先頭車両が傾いているのが分かります。足立区によりますと、「日暮里・舎人ライナー」の日暮里発、見沼代親水公園行きの列車が緊急停止した影響で先頭車両が脱線したということです。
ケガ人は3人で、35歳の女性は頭を切るケガをしたということですが、残り2人は軽傷だということです。東京都交通局によりますと、始発から全線で運転を見合わせます。
また、千葉県市原市では、市などによりますと、地震の影響で水道橋を通る水道管のつなぎ目から水があふれたということです。
一方、東京都目黒区柿の木坂では水道管が破裂し道路に水があふれました。撮影した日本テレビのカメラマンによりますと「地震直後に雨のような音がして見たら地面に水があふれていた」ということです。
東京都によりますと都内では30か所で水道管が破裂し道路に水があふれる被害がありました。
また、火災も発生しています。埼玉県草加市では、木造3階建ての民家が全焼しました。警察と消防によりますと、7日午後11時20分ごろ「民家が燃えている」と通報があり、消防車など9台が出動し、8日午前0時半すぎにほぼ消し止められました。この火災で住人の50歳の女性が煙を吸い病院に搬送されましたが軽いケガだということです。
総務省消防庁によりますと、午前6時半現在、この地震によるケガ人は群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の5都県で重軽傷者あわせて32人にのぼっています。