「侮辱罪」に懲役刑も 厳罰化へ法相に答申
インターネット上の誹謗中傷が社会問題化していることを受け、法制審議会は21日、「侮辱罪」を厳罰化するための法整備について法務大臣に答申しました。
現在、侮辱罪の法定刑は30日未満の拘留、または1万円未満の科料と規定されています。21日の法制審議会の答申では、侮辱罪の法定刑に新たに1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金を加え、公訴時効も現在の1年から3年に延ばすとしています。
また、日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告が海外に逃亡したことなどを受け、議論が進められてきた保釈中の逃亡防止策については、海外逃亡の恐れがある被告にGPSの装着を可能とするための法整備についても答申しました。
法務省は、21日の答申をふまえ来年の通常国会での刑法などの改正案の提出に向け、準備を進めるものとみられます。