軽石漂着で養殖の高級魚「琉球スギ」大量死
小笠原諸島の海底火山から噴き出したとみられる軽石が沖縄県内に漂着している問題で、養殖の高級魚「琉球スギ」約500匹が大量死していたことがわかりました。
沖縄本島中部のうるま市の宮城島にある池味漁港には今月14日から16日にかけて大量の軽石が漂着しました。漁港内のいけすには、養殖の高級魚「琉球スギ」約500匹が、出荷を控えてストックされていましたが、水産会社の職員らが17日に魚の状態を確認したところ、すべて死んでいたということです。
一部のスギは、エラに軽石を詰まらせていたということで、呼吸困難になって死んだとみられていて、損害額は200万円から300万円にのぼる見込みです。
沖縄県内では、本島北部の国頭村の漁港でも、養殖のサバの仲間が大量死した事例も確認されていて、軽石による漁業被害の拡大が懸念されます。
写真:業者提供