スワヒリ語であいさつも… 愛子さま、ケニア大統領夫妻招いた宮中昼食会に出席
皇居・宮殿で来日中のケニア大統領夫妻をもてなす昼食会が行われ、愛子さまはオフホワイトの装いに帽子姿で同席されました。愛子さまが宮殿で外国からの賓客をもてなす行事に出席されるのは、初めてのことです。
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9日、天皇皇后両陛下が皇居に招かれたのは、来日中のアフリカ・ケニアのルト大統領夫妻です。
両陛下は午後0時半すぎから皇居・宮殿で、大統領夫妻をもてなす昼食会を開きました。長女の愛子さまも同席されましたが、外国の賓客をもてなす宮殿行事への出席は初めてです。
オフホワイトの装いに帽子姿の愛子さまは、にこやかに隣に座ったケニアの女性閣僚と、英語で話されていました。
また、愛子さまは冒頭のあいさつにはケニアの公用語であるスワヒリ語も交え、大統領からの「ぜひケニアに来てください」との言葉に「ありがとうございます」などと応じられたということです。
昼食会に先立ち、両陛下は大統領夫妻と懇談されました。約20分間の懇談は英語で行われ、能登半島地震に対するお見舞いのメッセージに、感謝の気持ちを伝えられたということです。
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これまで学業優先の生活を送られてきた愛子さま。去年12月、中世の和歌に関する卒業論文を提出し、来月に大学を卒業される予定です。
4月からは、公務をしながら日本赤十字社の嘱託職員として勤務されます。2月1日には、内定者として日赤をご訪問。成年皇族として公務に臨む機会を、徐々に増やされています。
6日には、お住まいの御所で両陛下とともに政府の担当者から、能登半島地震についての「進講」を受けられました。
側近によると、約2時間、救助活動やインフラの復旧状況などについて説明を受けたご一家は、地震により海底が隆起したことに驚かれていたほか、避難所の備蓄についてもご関心を持たれたということです。
また、災害対応に尽力する関係者に対し、「お体に気をつけながら続けていただきたい」とねぎらいの言葉をかけられたということです。
日本赤十字社への就職が内定している愛子さまは、ボランティアについて質問するなど、関心を持たれていたということです。
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そして9日、宮中での昼食会に初めて出席し、ケニアの大統領夫妻らをもてなされた愛子さま。天皇陛下は乾杯のあいさつをスワヒリ語で行い、前菜には日本食が提供されました。
また昼食会にさきがけ、ケニアの大統領夫妻とあいさつした際、愛子さまもスワヒリ語を使われ、大統領から「うまいね」とほめられたということです。