世界津波の日“南海トラフ”想定し各地訓練
11月5日は、「世界津波の日」です。南海トラフ地震による津波を想定した防災訓練が、各地で行われています。
和歌山県広川町では、列車の走行中に、南海トラフ地震が発生した想定で避難訓練が行われました。
国連が定める「世界津波の日」は、1854年の5日、地震による津波がいまの広川町を襲った際、住民が稲の束につけた火を道しるべに高台に避難した故事、「稲むらの火」が由来です。訓練の参加者らも高台に避難し、命を守る意識を高めていました。
和歌山市の沿岸部にある小学校では、地元の大学生らによる防災授業が行われ、児童や隣接する幼稚園の園児らが津波から逃げる方法を学びました。
授業の途中で、地震の発生を知らせる警報が鳴ると、子どもたちは声をかけあいながら、学校の裏手にある高台に避難しました。
参加した園児「めっちゃ怖かった」
参加した児童「地震が起きているときに逃げるのは難しいと思った」
大阪府堺市にある災害拠点施設でも、警察や消防など、およそ700人が参加する訓練が行われました。津波で海に流された人をヘリコプターで救助し、ガレキを撤去して物資を運ぶ道を確保するなど、災害時の連携を確認しました。