リユース家電“発火”も……使用前「5つのチェックポイント」 市場拡大も事故多発「5年で280件」 8割が発火、死亡も
家電などのリユース品で発火をはじめとする事故が相次いでいるとして、製品の安全性を啓発する独立行政法人などが注意喚起しています。パソコンや冷蔵庫、電気ストーブで事故が多くなっています。使用前にチェックすべき「5つのポイント」を紹介します。
■アプリで手軽に…中古家電に注意
有働由美子キャスター
「NITE(製品評価技術基盤機構)が公開した、ノートパソコンが発火した映像があります。リユース品だとこうなることがあるかもしれないため注意を、というものです」
「今、フリマアプリなどで誰でも手軽に中古の家電などを購入することができますが、事故が相次いでいるとして、NITEとメルカリが共同で、注意を呼び掛けています」
■市場は拡大も…事故の8割が「発火」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「ゴミの削減など消費者の意識の高まりもあって、昨年のリユース市場の規模は約2.7兆円でした。その一方で、中古家電などのリユース品による事故は過去5年間で279件も起きていて、パソコンや冷蔵庫、電気ストーブでの事故が多くなっています」
「そのうち約8割が火災を伴うもので、中には死亡するケースもありました」
■リコール、使用期間…5つの注意点
有働キャスター
「私もリサイクルショップでヘアアイロンを買いましたが、取っ手の部分が溶けたりして心配になりました。どうやって見分ける、注意したらいいのでしょうか」
小栗委員
「NITEは、5つのチェックポイントを挙げています。まずは『リコール対象ではないか』です」
有働キャスター
「なかなか見つけるのは大変ではないですか?」
小栗委員
「簡単に調べることができます。消費者庁の『リコール情報サイト』で製品カテゴリーを選び、商品名などのキーワードを入れれば、リコールになっているかが確認できます」
「続いて『古い製品ではないか』。家電製品には『標準使用期間』を示すシールが貼られていて、例えば扇風機やエアコンなどは製造から10年ほどです。これを超えると、劣化による発火や事故の恐れも出てくるということです」
「他にも『取扱説明書はあるか』『改造されていないか』『非純正品のバッテリーの使用がないか』などを注意するよう、NITEは呼び掛けています」
■「NOチェック、NOリユース!」
有働キャスター
「廣瀬さんは意識したことはありますか?」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「家電のリユース品は買ったことはありませんが、カフェをオープンしようとしています。電化製品の多くは前の店のオーナーから引き継ぐので、改めてきちんとチェックしないといけないなと思いました」
有働キャスター
「とにかく中古品をゲットしたら、まず電源につないだり電池を入れたりする前に、必ず5つのチェックをしてください。『NOチェック、NOリユース!』だそうです」
(10月27日『news zero』より)