去年７月の熊本豪雨で被災し、全線運休となっていた「くま川鉄道」が２８日、部分再開しました。１年５か月ぶりに地域の足が戻ってきました。

湯前駅で行われた出発式には、斉藤国土交通相や地元の高校生らが出席しました。そして、多くの人たちに見守られながら列車が出発しました。

地元の人「涙が出るほどうれしかった」「感謝の気持ちと、あと少しの高校生活、（列車に）乗れる楽しみを胸に登下校したい」

再開したのは約２５キロの全線のうち、復旧が完了した肥後西村駅から湯前駅までの約１９キロです。

くま川鉄道・永江友二社長「くま川鉄道が部分運行を再開して、地域の方が盛り上がったのが、（復興の）大きな一歩になればいいなと思う」

全線再開の見通しはまだ立っていませんが、地域の足として走り続けた列車の復活で、各駅には久しぶりに活気が戻りました。