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【気象解説】関東で気温急降下 なぜ…? 今後の見通しは

2024年9月3日 17:48
【気象解説】関東で気温急降下 なぜ…? 今後の見通しは

3日、関東で気温が急降下したわけや、今後の雨の見通しなどを木原実気象予報士が解説します。

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関東沿岸部では2日夜から活発な雨雲がかかり、未明から3日朝にかけて1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降った所もありました。

そして、この雨とともに気温も急降下し、東京の気温を例に見てみると、最高気温は午前0時23分に出ていて、27.4℃だったのですが、午前6時には25.2℃まで下がり、正午には24.3℃、そして午後4時には24.8℃と、2日の同じ時間と比べると10℃近く低くなりました。

──どうして3日はこんなに気温が低くなったのでしょうか?

2日午前9時の天気図を見てみると、秋雨前線が北日本から日本海にかけて伸びています。前線の南側には、日曜日に熱帯低気圧に変わった台風10号周辺の暖かく湿った空気が残っていました。関東付近は晴れて日差しもあり、猛暑日になった所もありました。

この前線が2日夜から3日朝にかけて関東付近まで南下してきました。前線の南下に伴い、前線の北側の秋の涼しい空気も南下したため、関東付近にあった暖かな空気が南に退き、秋の涼しい空気に入れ替わったということです。

それでも西日本は日差しがあったので気温は上がりましたが、関東などは雨が降ったため、気温が上がりませんでした。そして、2日正午は南風が吹いていますが、3日正午は関東では冷たい北東風が吹いています。これも気温を低くする一因となっているんです。

──この先はどんどん秋らしくなってくるのでしょうか?

ところがそうもいかないようです。週間予報で見てみると、4日は平年を下回りそうなのですが、5日からは暑さがぶり返しそう。金曜(6日)、土曜(7日)は都心も厳しい残暑、関東内陸部では猛暑日になる所も出てきそうです。2日の暑さから3日は一気に気温が下がり、そして5日からは再び暑くなるように、気温のアップダウンが大きくなります。季節の変わり目でもありますので、体調管理には十分注意してお過ごしください。