専門家会議“今後、国内で発見否定できず”
新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の専門家会議は、新たな変異株「オミクロン株」について、「今後、国内でも見つかることは否定できない」として情報収集を進めていくとしました。
オミクロン株について、専門家は、感染性や伝播性などの情報は十分ではないとした上で、「海外の状況を見ると感染性が高いのではないか」といった議論があったということです。
ワクチンの3回目接種を前倒しすべきかどうかについては、現在の低い感染状況では、「前倒しする状況ではない」とし、「高齢者でブレイクスルー感染が増えた場合、議論する余地はある」と述べました。
一方、会議では、新型コロナのいわゆる「後遺症」に対する診療の手引きが、初めて作成されたことが報告されました。
手引きでは、呼吸器や精神神経の症状や小児への対応など、症状や状況に応じた診療方法などが記載されていて、産業医に対しても職場復帰支援のための計画を作成する必要性などが盛り込まれています。